外国語を飛躍的に身に着ける近道とは

コラム
Language Master

英会話セミナーを開催してきて、よくこんなことを聞かれます。

「磯部さんはどうやって英語を勉強したんですか?」

「どうすれば早く、飛躍的に英語が上達するためのコツってあるんですか?」

答えを言うのは簡単なのですが、いざそれを言ってしまうと
「ああ~やっぱり」「それじゃあ私にはやっぱり無理ね」という感じになるのが関の山で・・・

そこを何とかするのが講師の役目だと私も思うのですが、

毎回同じ顛末の繰り返しに「なんだかな~」と思ってしまうのが正直なところでした。

英語に限らず、外国語を飛躍的に身に着ける一番のコツ。個人的には一つしかないと思っている近道。
それは・・・

英語×何かで勉強すること(座学ではなく実践できるものであればなお良し)

すなわち英語でフランス語を勉強するとか、料理とか投資とかなんでも自分の興味をもっているもの、役に立つものでいいので、それを英語を使って学んでみる。そしてできればそれを実際に使ってみて成功させる。

これをとことん繰り返すのです。

 

ああ~ ほらやっぱり難しそうなことじゃん((+_+))

 

確かに、そう思われて無理ないと思います。
だって文法だの発音だの、英語の勉強だけでも四苦八苦してチンプンカンプンなのに、それを使って他の事学べだなんて到底無茶。。。

かくいう私こそ、留学するまで本気でそう思っていました。

でも本当に正直な話、いま私がこうして英語をしゃべれているのは間違いなくその一見無謀と思えることをやったおかげです。
それもつらくて苦しい努力を無理やりしたわけではありません。むしろ楽しく自然に何事もないようにやってうまくいってしまったのです。
今日はこの非常識な学習法について、じっくりお話ししたいと思います。

 

『留学すると英語が上達する説』の真実

よく留学に行って英語が喋れるようになる根拠として、「24時間強制的に英語でしゃべったり聞いたりしないと生きていけない環境になるから、自然にトレーニングされて喋れるようになるんだよ」という話を聞くことがあります。

もちろんそれも大いにあるでしょう。全否定はしませんが、しかし私はこの意見にはずっと疑問をもっていたのです。

なぜなら、何十年も前ならいざ知らず、ネットが発達した現代において海外に引っ越したくらいで日本語に触れる機会が0時間になるなんて全くありえないからです。

私が初めて留学した10年前も、youtubeやニコニコ動画で好きな日本の歌や映画をほぼ毎晩見ていました。その気になればスカイプ使ってタダで日本の家族ともいつでも話ができましたし、日本語を手放す必要なんて全然なかったのです。

もちろん、固い決意と覚悟を持って、一切母国語を手放してストイックに勉学にいそしむクラスメイトもいました。
それを実践していたクラスメイトは今でも本当に心から尊敬しています。学生である前に人として、私より数段優れた人格者だと思います。

その努力が報われて、やはり彼らが頭角を現すのはとても速かった。
あっという間に発音は流暢になり、文法も洗練され、例外なくみな優れた成績を取るようになっていきました。

まじめで努力家な彼らと、ダメ留学生な私。差は開く一方のように思われました。
そんな私が、なんと大学カリキュラム過程のある段階を通過したとき、彼らとの距離をあっという間に追いついてしまったのです。

その過程とは・・・・ 私が英語専修過程を修了し、大学学部課程に入った時だったのです。

学部課程では当たり前ですが、英語の勉強なんて英文学クラス以外ありません。
数学、地理、歴史、化学、哲学、天文学、、、あらゆるタイプの学問をアメリカ人の学生と一緒に学びます。もちろん全て英語でです。
教科書はもちろん、授業も、テストも、宿題も、実験やディスカッションも、エッセイも全部英語です。

この環境こそが私を覚醒させてくれました。

もともと私は英語自体はそんなに興味はありませんでした。研究したい学問があり、それを修めるためにアメリカに行くから英語を学んだのです。
英語を学ぶのは目的ではなく手段、もとい強制的なものでした。
一方で学部の授業はすべて私の本来やりたかったこと、興味があり学びたかったことと直結しているので、がぜんやる気が出ました。

使われる英語のレベル、単語のレベルは間違いなく英語専修コースのときより高度だったはず。ですが、それが全然苦にならないのです。
むしろわからなくても自ずから調べようという姿勢になり、わからないままにすると先に進めなくなるので積極的に教官ともコミュニケーションを取るようになりました。結果教官とも仲良くなるし、知識も腑に落ちていきます。勉強も面白くなっていきます。

これが癖になり、無意識に繰り返すにつれて、気が付いたら能力として英語が身についていたのです。

人が真の実力を発揮できるとき、それは間違いなく積極的な行動をしてしまう時です。
そして「英語そのものを学ぶのではなく、英語を使ってなにかできるようになりたいから勉強している」というそもそもの大前提を思い出してほしいのです。

能力は確かに繰り返し反復でないと身に付きませんが、それをいかに積極的に繰り返すようにできるのか。その工夫をこらすことが一番大事なのです。

「語学の学習がつまらなくて面倒くさくてどうしようもない。」

「長続きせずフェードアウトしてしまう。」
もしそんな悩みを感じたことがあれば、一度この方法を試してみてください。

まずこれだけでかなり違ってくると思いますよ!

 

 

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